Ebony Ivory お金と副業と時々旅行

節約、節税、資産運用、副業、マイル、ポイント、旅行、グルメ、珈琲、ガジェットについて書く雑記ブログです。

QRコード決済は日本で流行らない理由を勝手に考察する。②

f:id:marc6:20190701224257j:plain

前回からの続きです。

 今回はキャッシュレスが普及しない理由について触れていきたいと思います。まずは平成30年4月(2018年4月)に経済産業省によって策定されたキャッシュレス・ビジョンを見てましょう。

■キャッシュレス・ビジョン

平成30年4月(2018年4月)に経済産業省によって策定されました。この中では「未来投資戦略2017」で設定したキャッシュレス決済比率4割という目標を前倒しすることを宣言しており、将来的には世界最高水準の80%を目指す、ことが記載されています。

キャッシュレス決済の概要、世界/日本の状況、今後の方向性とその具体的方策、が内容の中心です。また、同時にクレジットカードデータ利用に係るAPIガイドラインも策定されています。

 ※APIとはApplication Program Interfaceのことで、アプリケーションの機能、データを他のアプリケーションからも利用できるようにするための接続仕様等のこと

https://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180411001/20180411001-1.pdf

この中ではキャッシュレス決済が普及しない理由についていくつか理由を考察しています。

キャッシュレスが普及しにくい背景

社会情勢・・・①治安の良さ、②現金に対する信頼性、③現金処理の速さ・正確性、④現金の入手性
実店舗・・・①導入、②運用・維持、③資金繰り
消費者・・・①未対応店舗の存在、②キャッシュレス支払に関する各種不安(使いすぎの不安、セキュリティに対する不安、決済情報を利活用される不安、使いこなせるか不安)
支払いサービス事業者・・・①コスト負担、②日本独特のマルチアクワイアリング環境

 

これに対して僕の意見を述べておきます。

キャッシュレス決済を消費者に普及させたいなら、まず第一に消費者の利便性を上げないと無理だと思います。社会情勢として日本社会の現金決済の利便性はかなり高いので尚更ですね。僕が求めているのは簡単に早く決済できることですが、社会に普及させるためには使いすぎないように管理できた方が良いかと考えています。

簡単に早く、という点では交通系ICカードに代表される非接触式ICカードが有利ですが十分に普及していないのが現実です。

管理できる、という点ではクレジットカードからのマネーフォワード連携等で十分だと思うのですが、それでも使いすぎることが不安に感じている人が多いようです。どちらも使用上限を設けられるのですが、世の中の多くの人はそのくらいのリテラシーや管理能力しかない人がほとんどなのでしょう。

本題のQRコード決済ですが、交通系ICカードよりも不便で遅く、管理しやすさにおいても交通系ICカード、クレジットカードと大差ないレベルなので爆発的な普及はしないと見ています。

唯一可能性があるとすれば各社ががんばっているように資金力にまかせて大量のバラマキを行い、一種のバブル、流行のようなものを起こすか、でしょうか。

実店舗とサービス事業者の部分についても言っておきたいことがあります。実店舗が導入コスト、運用コスト、資金繰りの点でキャッシュレス決済を導入しづらいことはよくわかります。コストを価格に反映=消費者に転嫁しないとやっていけませんから。ただし価格アップする場合は売上減につながる可能性もあるためなかなか踏み切れないのが当然です。

一方でサービス事業者のコスト負担とかはよくわからないですね。かかってるコストは店舗からもらう手数料や消費者からもらう年会費でまかなっているはずなので。むしろあなた達のコストをもっと引き下げて手数料を下げていかないと到底普及しないですよ。

■キャッシュレスロードマップ

2019年4月に産官学からなる一般社団法人キャッシュレス推進協議会から発表されたキャッシュレスロードマップです。比較的最近の資料なので、現状を知るには良い資料だと思いました。

この中の3章で日本の現状について取り上げているので要点だけつまむと、

・日本のキャッシュレス決済界に動きが出てきた。

・ちなみに、日本は現金決済インフラを維持するために年間約1.6兆円を超える直接コストが発生している。

・現金ハンドリングコストがなくなるため、店舗側からの期待が高まっている。

・大規模店舗には導入されているが、中小規模の店舗には導入が進んでいない。そのためにキャッシュレス決済の導入が遅れていた。

・キャッシュレス決済に係る「導入コスト」「運用維持コスト」「資金繰り」が中小規模店舗のキャッシュレス決済の導入の足枷となっていた。

・QRコード決済は導入コストの点で有利。
・QRコード決済は多くの事業者が参入しており、各社から宣伝、キャンペーンが行われているため認知度が向上している。
・一方で消費者側はサービスが乱立しているため選びづらい。店舗側からは対応への困難さが指摘されている。

 まとめ

ここまでを僕なりにまとめておきました。

2019年時点で将来拡大するであろうFintechの価値を増やしていくためにはキャッシュレス社会の実現が必要。だからこそ国としてキャッシュレス化を促進していく。具体的な目標は2017年時点で20%程度だった日本のキャッシュレス決済比率を2027年までの10年間で40%まで上げることを目標とする。課題としてはキャッシュレス決済が現金決済の利便性を上回る必要があるため、政府からの応援が求められている。

普及しづらい背景としては、①日本社会における現金決済の便利さ、②実店舗の導入・維持運用コスト、資金繰りの懸念、③消費者の心理的不安と利便性確保、が挙げられる。

次回は最後にサービス事業者が一所懸命にQRコード決済に取り組む理由について調べてみようと思います。